耳が痛くなる程寒い夜
遅いお昼ご飯を食べた。
いつものところで。
夕方だったから隅っこが空いていて良かった。
好きなものを食べて寛いでいた。
程よい間隔で食べるのがいいね、頻度が高いと飽きて次第に嫌いになってしまうのが私のいつものオチだから。
食べ終わって雑貨屋さんに行って前に欲しかったものをやっと買った。
春のもの。
少しでも春を感じたくて。
歩く度思い出してしまう。
一緒に居たって絶対に幸せになれない人のことを。
夢も未来も希望も何一つない、何も信じられるものがない人のことを。
どうして不誠実なあの人のことをこんなにも愛してしまうのか。わからない。
ただ孤独になりたくないだけなのか。
といってもその人と居てもいつも孤独に変わらないのだけれど。
寂しくて孤独にさせる人は嫌いだとハッキリ言ったあの日から何も変わらなかった。
「俺は寂しくさせるから居ない方がいい」だなんて平気で言う。
寂しくさせないようにしようとしてくれない。
出来ないとお断りなのだ。
そこでもう答えは見えているのに。
続けてはいけないのに、手を握り返してはいけないのに。
この人と居ても不安が尽きなくて孤独まみれで
さっさとお別れした方が自分の将来の為なのに。
私よりふた回り歳が離れているから私より早く歳をとる。老けていくだけ、いまはかっこよく見えたっておじさんからおじいさんに変わるその人を私は愛せるのか。
見た目じゃないけど、、
嫌いになるには心身ともに離れるためにはそう考えざる得ない。
結婚できるまで数年待てだと?
確実に幸せになれる保証があるなら幾らでも待てる。
ただ現時点であの人との現実を私は受け入れられていないから無理なんだ。
どうして貴方じゃなきゃダメなんだろう。
私の意志の弱さ、私の心の未成熟さが自律の未熟さが
自分自身を苦しめている。
早く解き放たれたい、この苦しみに。
何も心配せず要らぬ不安を持たずに抱え込まずに
心から安心して眠れない夜なんてないくらい幸せだと思える日々が来ることを願う。
私は弱い。とてもとても弱い。
いつか強くなって心から笑いたい。
幸せだと生きていて良かったと思える日が来て欲しい。
泣いて眠る夜が消え去りますように。